REPORT

2021.3.12

「花和紙 -invisible flower-」販売開始しました。

本日より「花和紙 -invisible flower-」を販売開始いたしました。 農場や花卉市場で廃棄され世の中に出回ることのなかった花「invisible flower」を最大限に活用し、和紙に仕立てました。フラワーデザイナーの出水佳恵さんがデザインし、ツグモノが販売に向けてのプロデュースをおこなっています。

「花和紙 -invisible flower-」の販売開始にあたり、
フラワーデザイナーの出水佳恵さんからメッセージを頂戴しました。

花和紙の販売が無事に開始できて大変嬉しく思っております。
「花を和紙に漉き込む」と言葉にすると簡単ですが、押し花やドライフラワーと異なり、生花の扱いが意外に難しく試作を繰り返してきました。
約1年半の試行錯誤の結果、生花の種類、乾燥方法、和紙の厚みなどの条件を見極め、作品として世に出せることを感慨深く思っております。

もともと、フラワーデザイナーとして花をもっとよく知りたいと考え、花卉市場や農場をいくつも見学する中で、誰の手にも渡ることなく処分されてしまう花があることを知りました。その時感じたのは「もったいない」より「かなしい」でした。関係者がどれだけ頑張っても、タイミングによってどうしても出てしまう廃棄の花。せっかく花として生まれた命を、せめて花として最大限活かしてあげたい。フラワーデザイナーとして、出水佳恵として、そんな気持ちがこみ上げてから、染めたり、漉いたりと試行錯誤を重ねてきました。
ちょうど世の中ではフードロスなど、市場のルールで捨てられてしまうものが話題になっていました。この花たちも同様で「廃棄」されてしまいますが、ちゃんと花なんです。そこで「invisible flower」と名付け、それを見えるようにしていく「make visible」という活動をしたいという考えに至りました。
それが、やっとひとつの形になったことは、私の自信にもなります。
もちろん、これはゴールではありませんので、これからもっといろんなところに「invisible flower」を展開し、さらには別業界の「invisible」を「make visible」するなど、世の中の悲しいことを少しずつ減らしていけたらいいなと考えています。

ひきつづき、make visibleの活動にご支援頂戴できればと思っています。

JIU design and flower 出水佳恵

「invisible flower」について

現在(2021年3月時点)の花和紙は、種苗メーカーさんの協力のもと、農場で生まれ、市場に卸すことができない花をつかって製作しております。

「make visible」という活動について

世の中には、流通することなく処分されてしまうものがたくさんあります。 空間デザイナーでありながらフラワーデザイナーでもある出水佳恵さんは、 それらを見過ごさずに見えるようにしていく「make visible」という活動を進めています。いま進めている「make visible」は、花卉市場や農場で販売できずに廃棄されてしまう花たち「invisible flower(見えない花)」を、世の中に別の形で流通させることです。


伝統工芸のこれからを考えるツグモノは、「make visible」の一環で和紙の活用を検討されていると伺い、よりたくさんの方々にこの活動を伝えていくお手伝いをしていきます。

Designer:出水 佳恵
( JIU design and flower )

空間デザイナーとして飲食店・美容サロンの設計デザインを手がけ、フラワーデザイナーとしても活動。 農場や花卉市場で廃棄される花を目の当たりにし、流通せずに廃棄されてしまう花「invisible flower」を活かしたプロダクト開発を開始。

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