REPORT
インタビュー
「ツグモノに込めた想い」
ツグモノのプロデューサー森永とクリエイティブディレクター岡本が、 プロジェクトにかける熱い想いを語りました。
- 森永
- 幼馴染の父親が陶芸家で、小さい頃に工房で遊ばせてもらっていたのですが、もともと伝統工芸には強い関心がありました。直接のきっかけとなったのは、ヨーロッパに一人旅をした時に、お土産として持参した焼き物が現地の人にとても好評だったことです。日本の伝統工芸のポテンシャルを感じ、この魅力をもっと世界に発信したいと思いました。そして帰国後、最初に声をかけたのがアートディレクターの岡本だったんです。
- 岡本
- 森永の想いを聞いて、私も仕事で地元に貢献したいと考えていたので、何かいい取り組みができるのではないかと感じました。そこから普段一緒に仕事をしていたデザイン制作やweb制作が得意なクリエイターに声をかけてプロジェクトチームを結成、活動を開始しました。現在はカメラマンや事業開発経験のあるメンバーも加わり、それぞれの専門性を活かして種々のプロジェクトを進めています。
- 森永
- 日本は人口減少段階にあって、あらゆる産業が厳しい局面を迎えています。その中でも、後継者不足が深刻な「伝統工芸の継承」は、今きちんと向き合わなければならない大きな課題なのではないでしょうか。プロジェクト発足前にいろいろな産地を訪ねたのですが、多くの職人と会話した中で感じたことは、つくり手の皆さんがもっと安心して工芸に打ち込める環境づくりができないか、ということでした。
- 岡本
- プロジェクト名の「ツグモノ」という言葉には「つくりつぐ」「つかいつぐ」「かたりつぐ」という3つの意味があります。日本の誇るべき伝統工芸を次の世代に広げていきたい。その魅力を日本だけでなく世界に広げていきたいという想いが込められています。
- 森永
- 現在は東海エリアを中心に伝統工芸の産地を訪ね、その産地の活性化をめざして活動しています。産地の方と時間をかけて話し合い、必要なアクションを共に考え、実行していくことは困難を伴いますが、地元の方と一緒に何かをカタチにできた時の喜びは非常に大きいです。
- 岡本
- 産地の中だけでなく、産地どうしの連携や、伝統工芸以外の分野との融合なども含め、伝統工芸の可能性を広げていきたいですね。
- 森永
- 今後はより広く伝えるという意味で、世界に向けての情報発信を強化していきたいです。このプロジェクトを通して、伝統工芸だけでなく、産地が元気になったと言われるような活動にしていきたいと思っています。
プロジェクトチーム発足の
きっかけ
きっかけ
プロジェクト名に込めた想い
ツグモノがめざす未来